やったー!涼しいぞっ! 土用の季節の養生法、夏を元気に乗り越える工夫を学んできました!

2018/07/26
陰陽

 

 

獄暑がちょっと一休み。

昨日、昼間は暑かったですが、夜にお客様をお見送りするときに外に出たら風が涼しいっ!

久しぶりにクーラーを付けずに窓を開け、気持ちよく眠ることができました。

今日も曇りで過ごしやすく、週末は台風が少し心配ですが、雨が降ってくれるのは嬉しいです。

気温が低いとこんなにも体が楽なんですね。

 

本当に暑すぎたので、ここ一ヶ月は頭がのぼせてしまい、活動量が低下していました。

ここで立て直したいものです。

ちょうど土用の季節に入ったので、養生のタイミング。

ということで、漢方医の先生によるセミナー「からだとたべもののつながり」で、養生方法について学んできました。

 

 

噛むほどに味が出る出る♪

 

 

セミナーが開かれたのは、横浜市の中山というところにある、古民家カフェ「753」

別名「菌カフェ」で、野菜や発酵食品を中心とした、体に優しいご飯が食べられます。

今回はランチ付きだったので、美味しいご飯をもりもりお代わりしてしまいました!

手の込んだ料理が、菌たちの働きによって旨味倍増!正に「味わい深い」お料理でした。

庭も緑が生い茂っていて、涼しかったですし、アルコール飲料などドリンクもたくさん種類がありました。

 

 

 

左がカフェオーナー辻氏、真ん中がオーガナイザーREEA氏、右が大成功晃太郎先生

 

 

こだわりのお料理を説明してくれる菌マニアのイケメン

 

 

 

太陽暦(旧暦)でいうと、今は季節の変わり目の「土用」の時期、季節と季節の間に18~19日間あります。

土用の丑の日に鰻を食べる習慣がありますが、土用は一日だけではないんですね。

今は「大暑」で、一年で最も暑い時期ということになります。

最近は人的要因による地球温暖化のせいか、夏が長くなっているという体感はありますがね。

今年は特に、太陽の力が強く地球的に暑い年だそうです。

熊谷で歴代最高気温41.1度を記録したのも、まさに大暑初日でした。

 

GW頃の立夏から大暑くらいまでは、太陽暦でいう季節の「夏」でした。

しかしここから「立秋」までの季節は夏ではなく「土用」。

この概念はあまり慣れていないので、ここから理解する必要があり、丁寧に解説していただきました。

土用は季節の変わり目なので、体調を崩しやすいです。

東洋医学的にいえば、この時期は消化器官(特に胃)が活発に働くので、内臓を冷やさずしっかり働かせてあげることが、養生に繋がるということだそうです。

 

 

※日にち未記載なので、この図はだいたいの目安

 

 

具体的な養生策は、

①体を冷やす食べ物を控え、温める食べ物を取る

②間食を控える

ということ。

 

②はすぐに理解できます。

胃~小腸での消化にだいたい5~6時間かかります。

その間は大量のエネルギーが必要で、血液を集中させてあげたいからです。

小腸よりも胃は特に燃費が悪いため、小腸で消化しているときに胃に食べ物を入れちゃうと、血液がみんな胃にいってしまいます。

そうすると消化不良を起こしてしまうのですね。

間食したくなったら、飲み物なら大丈夫!

 

①は、大変です。

「夏の土用の養生」が特に大変なのです。

だってまだ、とても暑い!

だから冷やしたいのです。

でも、冷やしすぎちゃうと夏風邪をひき、免疫力が下がっているので長引いてしまうのです。

 

私は幼少時から、季節の変わり目には必ずといっていいほど風邪をひいていました。

というのも、体を冷やす食べ物が大好きなのです。

自分の心と体が持っている性質のせいもあるので、何年も時間をかけて、少しずつ体質改善に取り組んできました。

風邪をひいても割と短期間で治すことができるようになりましたが、食べ物で取り組むのが一番効果的だと実感しています。

まだまだ道半ばですけど。

 

 

 

 

具体的には、黄色くて甘い食べ物がいいそうです。

カボチャ、サツマイモや栗はちょっと時期が早いかもしれませんので、トウモロコシ、山芋、大豆、えんどう、キャベツ、ジャガイモ、枝豆、人参、にんにく、生姜、はやとうりなどがいいですね。

体を温める作用がなくても、中庸(平性)のものなら大丈夫。

冷やすものは控えめにしたり、調理方法を工夫(ゆっくり熱を入れるため茹でたり蒸したり)しましょう。

玉ねぎは生でなく、きつね色に炒めたりとか!

 

そして基本、玄米にするのが一番いいです。

そうめんしか喉を通らないという人もいると思いますが、それだけだとやっぱり弱ってしまいます。

暑くて食欲も落ちていると思うので、先に挙げた食材をスープにするのもいいですね。

私も夏はよくスープを食べます。

脂っこいものは喉を通りませんし。

なので鰻を食べるなら、体力が回復してきた土用の期間中の後期に食べるほうがよいと思われます。

牛肉やホルモンも普段はめったに食べませんが、土用の時期の精力回復には適しているそうです。

魚だと鯛、スズキ、太刀魚、トビウオなどがよいようです。

 

 

 

 

お酒を飲む人は、ビールや蒸留酒だと体を冷やしてしまうので、日本酒が一番いいですね。

白ワインもいいそうですよ。

ビールを飲みたくなりますが、冷たく冷やした白ワインや冷酒なら、代替になるかな。

慣れたいものです。

欲望に勝てないときもあると思いますので、あまり神経質にならずに、できるだけのことはやってみようと思います。

 

胃腸が弱ると、元気が出ません。

先生曰く、元気とは、消化力のこと。

現代人のほとんどは、その力が弱っているそうです。

体は私たちの食べたものでできています。

内臓が元気だと精神も安定してくるので、心にも密接にかかわってきます。

ヨガも内臓の働きを活発にし、精神を穏やかにしてくれます。

様々な角度から自分に向き合い、生き生きとした毎日を送りたいものですね。