丹田(たんでん)という言葉、聞いたことありますか?
武道をやったことのある方はおそらく知っているでしょう。
いわゆる下っ腹、肚(はら)のことです。
ヨガでも武道でも、この丹田を意識することがとても大切です。
位置で言うと、へそと肛門と腰椎3番を結んだ中心点です。
といってもよくわからないので、帯や褌を締める位置というとわかりやすいかな?
丹田に力がこもっている状態では、頭も体も最も自然に働いています。
頭を使う機会が多い現代人は、どうしても重心が上がってしまい、呼吸も浅くなって精神的にも不安定になりがちです。
丹田に力をこめれば、上半身の力が抜け重心が下がって安定し、呼吸も深くなり心も落ち着いてきます。
体に負担が最も少ないので、歪みも出にくく、疲れもたまりにくくなります。
ホルモンバランスが整い、自律神経のバランスが整ってくるので、肉体的にも精神的にも安定してくるのです。
最も基本的な状態、ともいえるでしょうか。
丹田に力をこめるには、立って
1.足の親指側、脚の内側に力を入れる
2.肛門を締める
3.顎を軽く引き、背筋を伸ばして胸を張り、肘を閉め、手指の小指側に力を入れる
いわゆる「腰を入れる」という状態です。これと逆が「腰抜け」です。
ヨガのアサナをとるときはもちろん、常日頃から意識しておくと、冷静な判断ができ、自然に動くことができるのです。