なぜ人は病気になるのでしょう。
体が異常を感じ、それを取り除くために症状が現れてくるのです。
それはとても自然なことです。
だから、「気持ちいい」と感じることが治療法になります。
「感じる力」が弱いと、治るのが遅れます。
間違った体の使い方をしたから、怪我をしてしまうのです。
体に痛みなどの不快感が現れているときは、負担がある証拠です。
体の使い方を修正しないともっと悪くなってしまいます。
しかし、逆に言えば、治すチャンスなのです。
「気持ちいい」ように動くことがキーです。
精神が病んでいるのも、不自然な生活をしているからです。
社会生活のストレスもあるでしょう。
しかし、病院で薬をもらって飲むだけという対処療法は、もうやめましょう。
患うということは、生命が自然なバランスを取り戻そうとすることなので、ちゃんと向き合って、意識から変えていかないと、根本的な解決にはなりません。
悩んで頭でっかちになる前に、まず動きましょう。感じてください。
友人のヨガインストラクターが、全治6ヶ月の大怪我をしてしまいました。
しかし彼女は、「これもいい勉強になる」と言っていました。
怪我したことを前向きに捉え、今しかできないことをやり、学んで経験にしていこうと言ったのです。
人は失敗から気づき、悪い癖を直し、前進していくものだと改めて思わされました。
私自身も数年前に大怪我をしたとき、だいぶ心身の変化がありました。ヨガを教えるきっかけの一つにもなりました。
今では、そのことを気づかせてくれたことに感謝しています。
すべてのことに感謝し、前向きに考え、自然に近づいていくことが大切だと思います。
ヨガにはバランスという意味もあります。
悪い癖、習慣、執着、偏り、過不足などのアンバランスは、心と体が不自然になります。
それらを、人が自然性を回復させるためにあるものと捉え、バランスをとっていくことがヨガなのです。