よく生徒さんから
「どうやって体型を維持しているのですか?」とか、
「何を食べたらダメなんですか?」といった質問をいただきます。
私の答えは、「好きなものを、食べたいものを、心と体が喜ぶものを食べ、気持ちのいいように動く」だけです。
「生命に聞く」というのはそういうことです。
体が温かくなって、柔らかくなり、軽くなって、呼吸が深くなり、心が落ち着いて、頭が冴えて、気持ちいいと感じれば、それは自分に合っているということ。
睡眠時間が短くなってバリバリ活動できるのも目安になります。
それを感覚で感じ取れるかどうかの感受性を、普段から高めていくことが大事です。
世の中には様々な健康法や、多量な情報が溢れています。
それが自分に合っているかどうかは、自分自身に聞いてみなければわかりません。
例えば、「炭酸風呂」で血行が良くなると言いますが、これは全ての人に当てはまるわけではありません。
筋肉質で体が締まっていて血管が細くなっている人は、血管が広がり体が温まりますが、元々体が緩んでいる人には逆効果です。
「ホットヨガ」も冷え性の方には逆効果で、エネルギーが有り余っている人には最適です。
「玄米」についてもそうです。
確かに栄養価の面では精製された白米より優れていますが、バイオアベイラビリティ(生体利用効率)は白米より悪いです。
玄米は毒素を排出する作用が強いので、私は体が重いと感じたときにのみ食べるようにしています。
そうすると、体が軽くなります。
私の場合、1日1食玄米にしてもそれは多すぎるくらいです。玄米食をしていると、どんどん痩せてしまいます。
栄養価が優れているのに、エネルギーが湧いてこなくなってしまうのです。
また、体質と食べ合わせも大事です。
玄米食とのときは、ゴマ塩をふりかけ、質素なおかずの方が美味しいと感じますよね?
玄米を食べながら肉や魚をたくさん食べてしまうと、体が締まりすぎてしまいます。
日本の伝統的な食生活をもう一度見直してみてください。
魚料理には毒消しの薬味や大根を合わせたりとか、理にかなっていますよ。
上流階級を除いて、昔の人は、現代人のように本を読んで勉強したりはしなかったでしょう。自然に体で学んでいたのです。
旬のもの、土地のものを食べていればだいたい間違いはありません。
現代は、流通や技術が発達したため、季節や場所に関係なく、どんな食材でも手に入るので注意が必要です。
デンプン質のものと果物などを一緒に摂ると、同じ糖分なのに消化速度の違いから消化不良を起こしたりします。
また、牛乳はほとんどのものと相性が悪いのに、給食で毎日飲まされるため、アレルギーになる人が増えるのです。
私は牛乳を飲むのをやめたら花粉症が少し楽になりました。
「私たちの体は、私たちが食べたものからできています。」
この一言だけで、食事がいかに大事かわかるでしょう。
私はカウンセリングで必ず食事について質問しますが、添加物(毒!)や防腐剤(毒!!)の多いものを食べている人が本当に多くて、悲しくなります。
冷凍食品や加工食品だけでなく、畑でも、飼料も化学化合物漬けです。
そんなものを食べていては、感性は育ちません。
インスタント食品などは、脳が「おいしい」と錯覚するような物質が含まれているため、それを生命が喜ぶと短絡的に判断してはいけないのです。
白砂糖などもそうです。食べてすぐのときは気持ちよく感じますが、少し時間が経つとだるくなってきます。
感性を豊かにするためにも、ヨガは効果的です。
ヨガレッスンや操体法を受けた方は実感していただいていると思いますが、気持ちいい方向に動けば体がほぐれ、歪みが修正されて楽になっていきます。
内観力が高まり、他人の情報に惑わされず、自分自身で判断できるようになります。
忙しいと、ついインスタントに何でもしてしまいがちですが、ふっと一息深呼吸して感じてみてください。
考えなくてもいいのです。感じたことが自分にとっての答えです。
まずは一緒に、感じる力を養っていきましょう。