関西出張から戻るとき、電車の人身事故に巻き込まれました。
東海道新幹線を品川駅で降りて上野東京ラインに乗り換えようと思ったら、ちょうど数分前に東海道線で事故が発生していました。
通勤時間帯だったので、駅構内はものすごい人で混乱していました。
ああ、東京はやっぱり人が多すぎて、何かあるとすぐにパニックになる…。
おまけに品川駅の新幹線の職員は、「うちはJR東海なのでJR東日本での事故は関知しません!」との態度。
相変わらずの殿様商売です。
JRの全ての電車が止まっていたので、また新幹線に乗って東京駅へ。
東京駅から上越・北陸新幹線に乗ってもよかったのですが、通勤時間帯は普段から混み合っていて座れないこともあるし、どうせ座れないならこの後予定もないし在来線で帰ろうと。
直通運転がストップしていたので上野駅始発の高崎線に乗るために、動き出した山手線に乗りましたが…
大きなスーツケースを持った私にはかなりの地獄でした。
たった数駅なのに、筆舌に尽くしがたいほど大変でした。
やっとの思いで上野駅で在来線に乗り込みましたが、結局出発も遅れ、途中で快速や特急に抜かれてかなりの時間がかかってしまいました。
ここ数年で複数の路線が繋がって便利になったのはいいのですが、どこかで事故や故障が起こると全体に影響をきたし、本当に遅延が増えましたよね。
乗り換えが少なくて便利になった一方、遅れてる確率が高いので、私は必ず1本前の電車に乗るようにしています。
なんか、日本が海外のスタンダードに近づいてきた?
海外では電車やバスが時間通りに来るなんて、ありえないことの方が多いです。
早く着いたから早く出発しちゃうやつ、乗客がいっぱいになるまで数時間、数日待たせることもあるやつ、もうめちゃくちゃです。
そう考えれば、日本は分単位で遅れを教えてくれるので、なんて親切なんだと思います。
しかも、問題なくダイヤ通り動いている場合、それは海外の事情に比べると奇跡的に素晴らしいです。
本当に首都圏の人々は秒単位で行動していると感じます。
私も以前は都心部で生活していたため、乗り換えや階段と車両の位置までも考えて効率を重視して行動していました。
今はそこまで頻繁に乗らないし、余裕を持っていれば多少の遅れには対応できるし、遅れたら遅れたでしょうがないので、ちょっとゆるい感じで行動しています。
電車が遅れても、自分ひとりの力ではどうしようもありません。
対応策として、余裕を持って行動することしかないのです。
それでも運が悪ければ予定がパーになってしまうこともあります。
でも、そんなとき、「ああ、縁がなかったんだ」となるべく気楽に考えちゃいます。
そんなこと、海外で生活しているときは日常茶飯事でした。それが当たり前でした。諦めが肝心です。
日本で、特に都会で生活しているとどうしても「急かせか」してしまいます。
イラッとすることも多いです。
私は基本的な性格がせっかちなんです。
そうなると呼吸が浅くなり、心身に悪影響です。
そんなとき、海外での生活を思い出すようにしています。
「ビスターリ・ビスターリ」(ビスターレ・ビスターレとも言う。ネパール語でゆっくりゆっくりの意)の精神でいきたいものです。